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産経新聞に掲載されました。

2013.04.23

3/28(木)の産経新聞夕刊の8P<健康ライフ>
「Key Person」に、院長の記事が掲載されました。

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<掲載内容>
不妊に悩むカップルは多い。
最先端の西洋医学と東洋医学の相乗効果で不妊症治療に臨む「レディースクリニック北浜」の奥裕嗣院長。
平成22年、大阪市中央区に開院以来、約1千件の体外受精を行ってきた奥院長に、不妊治療の現状を聞いた。

ー不妊治療とは
奥) 1回目の月経周期で妊娠する確率は約15%〜30%。80%のカップルは1年以内に、90%は2年以内に妊娠するといわれている。
日本では2年以上夫婦生活はあるが、妊娠しない場合を不妊としている。また不妊のカップルで治療しているのは20%と非常に少ない。

ー不妊の原因は
奥) 女性が41%、男性は24%、男女両方は24%になり、約半数は男性にあり、不妊の原因は女性だけの問題ではない。
男性の原因は、造精機能障害や性機能障害など、女性では排卵障害や着床障害、若い女性に最近多くなったクラミジア感染症による卵管障害などがある。

ー女性の治療は
奥) 女性は晩婚化の傾向があり、不妊治療は時間との戦い、卵子は老化する。生誕時には卵子の元になる原子卵胞が約50万個あるが、30代後半になると約1万個になる。
また40歳以降の卵子は染色体異常が多く、流産やダウン症の子供が生まれるリスクが高くなる。
そのため、35歳以降で結婚した女性は、結婚後1年、37歳以降では半年を経過して妊娠しなければ、不妊治療専門病院の受診を勧める。さらに40歳以降では結婚と同時に受診してほしい。

ー男性は
奥) 精子数の減少が要因の一つ。世界保健機関(WHO)基準値は平成22年では精液1ミリリットル中、1500万個の精子が正常で、30年前の21%まで減少・ただ4千万個以下では受精率が低下する。この場合顕微鏡下で精子を1個取り出し、卵子に挿入する顕微授精で妊娠率は高くなる。

ークリニックの特色は
奥) 実家は代々産婦人科医であり、安土桃山時代から漢方医でもある。私は20代目。当院で使う当帰芍薬散は子宮や卵巣の血流を促し、妊娠率の向上になる。いわば西洋医学と東洋医学の統合医療で、患者一人一人にテーラーメード治療する。

ー最後に
年齢や体の状態にもよるが、不妊症はステップアップの治療。
妊娠しやすい時期を定めて成功する「タイミング法」を約半年、次は人工授精を半年行うが、妊娠が認められないと高度生殖医療の体外受精や顕微授精になる。生殖医療は日々進歩しており、必ずカップルで診療を受け、治療する事だ。