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バーコード管理(ART取り違え防止システム)を導入しました。

2014.07.18

あってはならない取り違え

〜バーコード管理でより安全で安心のチェック体制を〜

ART取り違え防止システムを導入しました。

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日本のクリニックでは初めて、体外受精(IVF)や人工授精(IUI)の治療だけでなく通常の外来診療、外来時の採血検査などでもバーコードによる管理を行っています。(※平成26年7月1日現在)

医療技術の進歩が目覚ましい現代においても、産院での新生児の取り違え問題が、いまだに取り沙汰される昨今。

取り違えは決して起きてはならないことですが、実は産院に限った問題ではなく、取扱いによっては体外受精、顕微授精、胚移植などの不妊治療(生殖補助医療ART−assisted reproductive technologies−)の現場でも、配偶子の取り違えは十分に起こり得る問題です。

そのため当院では、従前より十分な管理体制を整え、ダブルチェックを行なってまいりましたが、今後、より一層の管理体制の強化を図るために、最新の『ART取り違え防止システム』を導入し、人間の目による管理に、コンピューターの2次元ラベル(QRコード)による管理を加えたトリプルチェックによって、体外受精、顕微授精、胚移植の作業時における取り違いを、決して起こさないように取り組んでまいります。

ART取り違え防止システムについて

<システム構成図>

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『ART取り違え防止システム』は、ご夫婦の情報QRコードと体外受精、顕微授精、胚移植を行なうために患者さまからお預かりした配偶子(精子・卵子・胚)にQRコードを付けてパソコンで管理する方法です。

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まずは、ご夫婦それぞれの識別情報を診察券番号と一緒に登録しておき、診察券の読み取りでQRコード付きのリストバンドを発行します。

採卵時・精液提出時・胚移植時にはリストバンドのQRコードで本人確認を行ない、媒精時の配偶子、培養・胚移植時の容器、胚凍結時・胚融解時の容器にもQRコードを貼り付けておいて、照合できるようにします。それによって、万一、ご夫婦とは異なる検体が照合された場合は、ブザーが鳴り、スタッフが気づけるようになっています。

<QRコード管理のイメージ>

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従来からの人による管理体制に加え、パソコンによる最先端の管理システムを導入することで、さらに患者さまに安心してご利用いただくことができると考えております。

【機能・特長】
・診察券番号をIDとして登録し、夫婦間情報として登録します。
・診察券の読み取りで、QRコード付きのリストバンドを発行します。
・2次元コード管理により、配偶子の作業中の取り違えを防止します。
・QRコードを利用して配偶子と患者さまの確実な照合が行なえます。

※配偶子とは … 卵子や精子・受精卵など