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人間と犬の素敵な関係

担当:タカハシ|2018.05.07

皆さんはペットを飼っていますか?私の家には犬が2匹おり、先日10歳の誕生日を迎えました。本当に可愛くて、いつも寄り添ってくれる、愛おしい存在です。

世の中には様々な動物がいますが、人間にとって犬は特別な存在ではないでしょうか。太古の昔から犬は人間の良きパートナーであり、深い愛情や絆を感じてきました。
逆に、犬も人間との絆を大切にするのだそうです。犬は霊長類以外で人間の目を見つめる唯一の動物であり、人間とのアイコンタクトは求めるが、生みの親である親犬とは行わないのだとか。

このように、人間と犬は強い信頼関係で結ばれ、お互いにかけがえのない存在と言えますが、実はこの理由が科学的に証明されているのです!

突然ですが、オキシトシンというホルモンをご存知ですか?
脳下垂体から放出されるホルモンで、出産時の陣痛や母乳の分泌を促すなど、女性の出産や子育てに関連する働きがよく知られています。
一方で、オキシトシンは妊娠出産に関わっていない女性や男性でも分泌されることが明らかになっています。心を落ち着け、人に対する信頼感や親密感、愛情を誘発するなど、良好な人間関係を築く上で重要な役割を果たすと言われています。

さらにこのホルモンは優しくなでたり抱き合ったりといった、スキンシップにより分泌されることから、”幸せホルモン””愛情ホルモン”とも呼ばれています。

この、人と人の「良い関係づくり」に関与するオキシトシン。これが犬と飼い主の間でも同様の作用をしているそうです。
2015年4月、世界的な学術雑誌 SCIENCEに、麻布大学獣医学部伴侶動物学研究室による「人と犬の絆、オキシトシンとの関係性」に関する実験結果が掲載され、大きな注目を浴びました。

実験の対象となったのは、一般家庭で飼われている犬とその飼い主30組。飼い主をよく見つめるグループと、あまり見つめないグループそれぞれについて、犬と飼い主との30分間の交流によって尿中のオキシトシン濃度がどのように変化するかを調べました。
その結果、犬と飼い主とがよく見つめ合っていたグループでは、犬、飼い主双方とも尿中のオキシトシン濃度が明らかに上昇していることが認められました。一方、見つめ合わないグループでは、どちらにもオキシトシン濃度に変化はなかったそうです。
この結果から、人間と犬は見つめ合うことで、「絆」という目に見えないつながりが作り上げられることが科学的に証明されました。

この事実を知り、自分だけではなく、犬も幸せな気持ちになってくれているのだと思うと、愛おしい気持ちがより強くなりました。
人間とはもちろん、犬ともしっかり見つめ合い、スキンシップをすることでお互いにオキシトシンを分泌させ、幸せな気持ちで穏やかに過ごしていきたいと思います。