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基礎と臨床

担当:タカハシ|2018.07.23

記録的な猛暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。まだまだ厳しい暑さが続くとの予報ですので、こまめな水分補給や室温管理を行い、体調にはくれぐれもお気を付けください。

さて、先日ワークショップに参加しました。配偶子、つまり卵子や精子について詳しく学び直すという内容でした。

我々培養士は、皆様からお預かりした大切な配偶子を処理致します。高い臨床成績を達成するためには、細胞にとってのストレス(pH変化や温度変化、浸透圧変化など多岐にわたります)を分析し、対策を講じることが重要ですが、そのためにはまず細胞の基礎を知ることが必要不可欠です。
細胞の形成過程・代謝においてどの段階でどのようなストレスを受けることが、どのような悪影響を及ぼすのかという正しいイメージングをもつためです。

普段、業務の上ではなかなか意識できていない細胞の基礎について詳しく学び、大変勉強になりました。

また、どのようなストレスがあるか、その対策として考えられる方法などについても学びました。先日スペインで開催された、世界的な生殖医学会であるESHRE 2018 で報告されたものも紹介していただきました。

ただ、画期的な案も理論上では可能であっても、手間やコストなどの面で現実的には厳しいことがあります。どのように折り合いをつけて臨床に活かすか、ルーチーンワークとして取り入れるか。それを考えるのも培養士として大切な仕事だと感じました。