高度不妊治療

体外受精・胚移植法(IVF-ET)などの高度な技術を必要とする不妊治療を「高度不妊治療(ART)」といいます。 体外受精・胚移植法では、排卵誘発剤による卵巣刺激をおこない一度に複数の卵子を育て、体内より取り出した卵子と精子を体外で受精させ、分割を確認してから子宮に胚を移植します。

では、どのような方が体外受精・胚移植法の適応となるのでしょうか?

男性不妊症治療(乏精子症、精子無力症、奇形精子症、無精子症の方など)
軽度の男性不妊症の場合、まず投薬を行い精液所見の改善をめざしますが、改善が認められない場合や、人工授精などの治療で妊娠に至らなかった場合に体外受精・胚移植法の適応となります。
男性不妊症のなかでもかなり精液所見が悪い場合や、精液中に精子を認めない場合に精巣から直接精子を取り出すことができれば顕微授精法で受精を助けることができます。
卵管性不妊症治療
子宮卵管造影などで検査した結果、卵管が狭窄もしくは閉塞している場合には、精子と卵子が出会うことができませんので体外受精・胚移植法の適応となります。
免疫性不妊症治療
抗精子抗体が存在する場合には、精子の運動能や受精能が低下している可能性が高いので体外で受精させる体外受精・胚移植法(もしくは顕微授精法)の適応となります。
原因不明不妊症治療
不妊症の検査をおこなっても原因がわからず、タイミング療法や人工授精をおこなっても妊娠に至らない場合体外受精・胚移植法が有効です。
この場合約50%にピックアップ障害の可能性があるため、実際に体外受精を行ってみることで受精の確認ができます。
難治性不妊症治療
子宮筋腫や子宮内膜症がある場合で、長期間妊娠に至らない難治性不妊症の方も体外受精・胚移植法の適応となります。

高度不妊治療についてさらに詳しく

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